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ピロルリアとわきがの関係について

スメルハラスメントなる言葉が飛び交うように、現在は臭いに対しての意識がとても高い時代です。
そのため、ちょっと体臭を感じたたけでも「自分はわきがじゃないのか」なんて不安に駆られることも少なくありません。
体臭の原因は人それぞれですが「ピロルリア」ってご存知ですか?
このピロルリアはれっきとした病気なのですが、体臭に大きく関わる病気として注目されているのです。

 

ピロルリアって何?

ピロルリアは「ピロール尿症」と呼ばれる病気です。
ピロールとは、体内でヘモグロビンを作る際に発生する物質のことですが、生体的に何かの役に立つものではありません。
ピロルリアは、このピロールの排出量が多くなるために起こる障害です。
生体維持に必要な酵素の元となる亜鉛やビタミンB6と結合して、尿として体外へ排出してしまうのです。
ビタミンB6はタンパク質の代謝を促す体の成長には欠かせない大切な栄養素ですし、亜鉛も酵素に欠かせないミネラル成分です。
これら必要な栄養素が不足すると、体には様々な障害が現れます。

 

心の病との関係

ピロルリア患者で多いとされているのが、心の病です。
ビタミンB6は、セロトニンを作り出す働きがあります。
セロトニンとは脳内伝達成分で、よく「幸せホルモン」などと呼ばれています。
これが不足すると精神的な活力が失われ、ストレスへの抵抗力も減少してしまうのです。
亜鉛も脳の有害物質を排除する働きがあるので、これが不足すると感情のコントロールが難しくなります。
つまり、ビタミンB6も亜鉛も不足すると脳機能に影響を及ぼし、結果、心の問題を引き起こしてしまう要因になるのです。

 

ピロルリアはわきがの原因?

ピロルリアが原因で起こる体調の不良は、心の病だけではありません。
体内の栄養不足により、低血糖や貧血、そして強い体臭を発生させる原因にもなります。
ピロルリアは独特の臭いを持つ薄黄色の液体です。
そのため、わきが臭のような独特の強い臭いや口臭の原因にもなるのです。
しかもこの病気は、体質的にかかりやすい人がいることから、わきが同様に遺伝しやすい傾向があると言われています。
てっきりわきがだと思って手術をしても、まったく臭いが改善されないという方は、このピロルリアを疑ってみてるのも臭い対策に繋がるかもしれません。
なぜ、わきがと間違えやすいのかというと、その独特の異臭と汗の黄ばみです。
わきがの方なら、白地のTシャツやワイシャツのわき下部分に、黄ばみを発見した経験はありませんか?
その黄ばみは、わきがの原因とされている、アボクリン汗による黄ばみだと思われがちです。
もちろんアボクリン汗も粘り気のある性質を持った汗なので、黄ばみの原因にはなるのですが、これはあくまでも一般的なわきがの場合です。
どんなにわきがの臭い対策をしても、悪化してきたと感じた場合はピロルリアを疑ってみましょう。

 

体臭と栄養療法

では、このピロルリアによる異臭、わきが臭をどのように改善すればよいのでしょうか。
先に説明したようにピロルリアの原因は、ビタミンB6と亜鉛が大量に尿と排出されてしまうことです。
体内ではこの2つの栄養素が不足している状態なので、サプリメントなどで補充してあげることも効果的です。
そして、大切なのは毎日の食生活です。
亜鉛を多く含むゴマや煮干、牡蠣、ビタミンB6にはレバーやにんにくなど、この2つが多く含まれている食べ物を積極的に摂取することも改善に繋がります。
しかし、このピロルリアは日本国内ではまだ未開の病気とされています。
ピロルリアが非常に扱いにくいため、病気そのものの認知度も低く、明確な原因や治療法も確立されてないのが現状なのです。
そのため、病気にもかかわらず、改善しない体臭に悩み続けている人が多くいます。
アメリカではこの病気の研究が進んでおり、海外の会社では検査キットも販売されています。
しかし、2万円前後の費用もかかるために、日本では気軽に検査を受けるのは難しい環境と言わざるを得ません。
専門の医療機関はありませんが、尿検査や血液検査などで、不足している栄養素を調べてもらうことは可能です。
ピロルリアに有効とされているのが、栄養療法ですがこれは日本では専門医もあまりいない状態です。
しかし、体臭と栄養の関係の研究は徐々に広がりはじめてきています。
同じピロルリアの方でも栄養欠乏の形は様々ですので、個人にあった栄養療法を医師と相談しながら治療していくことをおすすめします。

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